さあ、カウントダウンだ。通算2000安打まで15本の中日和田一浩外野手(42)が、今日26日に今季初めて出場選手登録される。25日、ロッカー整理のためナゴヤドームを訪れた和田は「状態どうこうよりも、試合に出られる準備はしてきた」と準備OKを強調。目前に迫るメモリアル安打については「そこまでの余裕はない。1試合、1試合やっていくだけ」と関心を示すことはなかった。

 和田は昨年8月に右手に死球を受けてシーズン終了。今季はキャンプからの左膝の違和感も拭いきれずに調整が大幅に遅れた。3月12日教育リーグ広島戦でようやく実戦復帰。ファームでは35試合に出場し、115打数30安打、10打点、打率2割6分1厘を記録している。

 不完全燃焼が続くチームの起爆剤になる。打線は12球団トップのチーム打率2割6分8厘を誇りながら、前カードの巨人3連戦では適時打が、わずか1本だった。上位に浮上するためには、ベテラン和田の勝負強さが必要だ。今日26日からのソフトバンク戦(ナゴヤドーム)では代打起用が濃厚だが、指名打者制のある29日からの日本ハム3連戦(札幌ドーム)ではDHでの出場もありそうだ。

 この日、小熊、武藤、祖父江、松井佑の4選手が2軍落ち。和田、又吉、若松らを今日26日に登録する今季最大の入れ替えが行われる。和田は「いい試合をしている。僕が言うことじゃないけど、まだ100試合くらいある」と目を輝かせた。チーム再スタートの象徴となるべく、交流戦開幕に頼れる男が帰ってきた。【桝井聡】