阪神が今秋ドラフトの重要補強ポイントに、捕手を挙げていることが7日、分かった。その筆頭候補に挙がるのが、城西国際大・宇佐見真吾主将(4年=市立柏)。全日本大学選手権を中村GMが視察する予定。大会には城西国際大も初出場しており、投手の即戦力候補とともに、注目の候補になる。

 「梅野と競い合い、互いに力を伸ばせる同年代の捕手を補強する考えです」。編成担当は今年のドラフト戦略として捕手の補強を念頭に置いて調査を続けて来た。梅野を正捕手候補として育て上げる方針に変わりはないが、現在は2軍で調整中。藤井と鶴岡がベテランの域に達しており、梅野を心身ともに大きく成長させるためにも、同年代の強力なライバル捕手を獲得したいと候補を探ってきた。

 そこで候補に挙がったのが宇佐見だ。1年春から千葉県大学リーグ戦にデビューし、二塁への送球が2秒を切る強肩に加えて逆方向にも打てる左打ちの強打者として今年の大学生捕手で最も注目される候補。3月中旬の守備練習で顔面を骨折し、大学日本代表候補合宿を辞退するなど今春は故障に苦しんだ。そのケガも完治。今日8日の初戦・西南学院戦に出場し、本来の力を発揮すれば評価は一気に上昇しそうだ。

 ◆宇佐見真吾(うさみ・しんご)1993年(平5)6月4日、千葉県生まれ。市立柏(千葉)では2年秋から正捕手。県大会8強が最高戦績で甲子園出場経験はなし。城西国際大では1年春からデビューし、1年秋と2年春にベストナイン獲得。通算4本塁打。180センチ、89キロ。右投げ左打ち。