右足首捻挫で離脱中のソフトバンク本多雄一内野手(30)が7月上旬にも1軍に昇格する見通しとなった。すでに実戦復帰も果たしており、この日はウエスタン・リーグ広島戦に2番二塁で先発出場。実戦復帰後では最長となる6回まで出場。4打数2安打1盗塁と結果を残した。

 3回、2死から二塁への内野安打で出塁し、すかさず二盗。6回には1死二、三塁から中前2点打。4月12日日本ハム戦の負傷から2カ月が経過したが、視察に訪れた工藤公康監督(52)の前で復調をアピールした。

 指揮官は「2本打ったし、2死から好機も作った。(守備で)前に来る動きや足首の負担になる動きもできていたし、盗塁もスタートからできていた」と評価。ただ工藤監督は「(1軍で)フルで出るには(2軍で)何試合か(連続フル出場が)必要。レギュラーの選手だから出続けることを想定し、もう大丈夫というところまでやってほしい」とも話した。今後、本多は2軍で試合出場を重ね順調なら7月上旬の1軍復帰が実現しそうだ。

 本多も「左投手の直球をとらえることができたし、4打席立てたことも大きかった。守備の動きも問題ない」と笑顔。「少しでも早く戻りたいという気持ちもあるが、その中でしっかりケアをして焦らずやっていきたい」と、1軍昇格への道を見据えていた。【福岡吉央】