工藤ホークスが「奪首ローテ」で前半戦のヤマ場に挑む。プロ野球は今日19日にリーグ戦が再開する。ソフトバンクは本拠地ヤフオクドームで首位攻防となる日本ハム3連戦に挑む。19日から順に中田賢一投手(33)、寺原隼人投手(31)、リック・バンデンハーク投手(30)を投入。さらに岩崎翔投手(25)が近日中に1軍に合流。24日西武戦(プリンスドーム)で今季初先発することが濃厚になった。フレッシュな顔ぶれを加えた再編ローテーションで、上位球団との直接対決を制す。

 工藤ホークスが前半戦最大のヤマ場を「先発力」で突破する。リーグ戦再開となる今日19日からの日本ハム3連戦は首位攻防戦だ。続くは敵地での西武戦。難敵との対戦が続くが、工藤監督は静かに闘志を燃やした。「(首位攻防を)意識するわけではないが、日本ハム、西武、楽天のあとにまた西武。オールスターまで20試合くらいあるのかな。その中で、しっかり貯金を作れるか。増やせてオールスターを迎えられるように頑張っていきたい」。カード勝ち越しで貯金を積み重ねてきたが、その継続を心に誓った。

 日本ハム、西武ともに打撃が好調だ。先発陣のデキが鍵を握ると言える。「奪首ローテ」で勝算は十分にある。“開幕投手”に指名されたのは、中田だ。「攻める所では内角を使っていく。(日本ハムは)粘り強く逆転するゲームが多くある。粘り負けしないようにしたい」。3連勝中の寺原に、快投デビューしたバンデンハークの右腕トリオで、主砲中田を軸にした打線を封じ込める。

 さらにフレッシュな右腕も加える。岩崎が近日中にも1軍合流し、24日の西武戦で先発することが濃厚になった。ウエスタン・リーグの防御率はバンデンハークに次ぐ2位の1・62。前回登板の16日同リーグ広島戦では、工藤監督の前で、6回3失点。アピールできなかったが、これまでの投球内容が評価された模様だ。150キロを超す速球を武器に、春季キャンプから先発として期待されてきた。西武戦は武田、岩崎、大隣の並びで必勝を期す。

 交流戦から打線は好調を維持しており、リリーフ陣も万全だ。今季は日本ハム、西武との対戦成績はほぼ互角だ。再編ローテーションで先発陣が結果を残せば、投打でより盤石になる。「奪首」の1週間がいよいよ始まる。