G倒で上位をうかがう。広島黒田博樹投手(40)が今日30日、巨人戦に先発する。今季13試合目での初対戦は、07年9月14日以来、2846日ぶり。勝てばチームは3連勝で、3位浮上の可能性もある。

 巨人戦は通算20勝17敗、防御率3・80ながら、04年から07年の4年間は13勝3敗の好成績。広島のエースとして、セ界の盟主を黙らせてきた。

 そんな中、1学年下の巨人高橋由伸外野手(40)としのぎを削ってきた。対戦成績は通算119打数36安打、打率3割3厘、31打点。13本塁打は、高橋由が対戦してきた投手で最も多い。

 黒田は「対戦したことのある打者もいますけど、お互いのイメージもだいぶ違うと思う」と印象を口にしつつも「もともと日本でプレーしているときから思い入れのある相手」と、変わらぬライバル心を燃やす。

 今季ドーム球場3試合で2勝1敗、防御率2・11も、黒田を後押しする。「どこの球場であろうと、低めでゴロを打たせていかないといけない。ただ1発で流れが変わったり、試合が全部変わったりする。気をつけたい」。長打を警戒しながら、自身4連勝でハーラートップに並ぶ7勝目を目指す。