広島は6日、8月6日の「原爆の日」にマツダスタジアムで開催する阪神戦で、監督、コーチ、全選手が背番号「86」のユニホームを着用すると発表した。監督、選手らのコメントは以下の通り。

 緒方孝市監督(46)は「8月6日は広島にとって特別な日です。広島に原爆が投下されて70年にあたる今年、マツダスタジアムで試合が開催されます。この日が何の日なのかを忘れることがないよう、歴史を継承するとともに、次世代に引き継ぐことが出来ればと思っております」と球団を通じコメント。

 8年ぶりに地元に帰って来た広島出身の新井貴浩内野手(38)は「広島で生まれ、広島で育って、小さい頃から学校の授業で平和について学んできた。8月6日は特別な日。野球ができる喜びをかみしめて、心を込めてプレーしたい」と思いを口にした。

 黒田博樹投手(40)は「なかなか日本で同じ背番号でプレーすることはないと思う。広島でこういうことをすることで、あらためて原爆につい考えてもらういいタイミングになればと思う」と話した。

 広島出身の梵英心内野手(34)は「次の世代につないでいくことが難しい時代になっているので、この試みが意義のあることになれば。(8月6日は)簡単な言葉で表せない。気持ちを込めてプレーしたい」と神妙な面持ちで話した。