巨人が、支配下選手登録期限の7月中に、強打の新外国人選手を獲得する方針を固めたことが7日、分かった。米球界関係者の話を総合すると、今月に入り調査が活発化しており、中軸を打てる選手複数をリストアップしているという。候補選手の中には、現レッドソックス3Aのカルロス・ペゲロ外野手(28)らが含まれている。ペゲロはリストの最上位に位置しているとみられる。

 貧打解消の起爆剤を補強するべく、巨人が水面下で動いた。ドミニカ共和国出身のペゲロは左の長距離打者で、昨季は3Aで30本塁打を放つなど長打力が自慢。得点力不足に悩むチーム事情にぴたりと合致する。直近のマイナー成績も好調を維持しており、ゲーム出場に支障はない。

 7日のヤクルト戦に勝ち首位を奪い返したが、開幕から主力打者の状態が上がらず、チーム打率は12球団ワースト。4月下旬に補強したフランシスコは、出場5試合で18打数3安打。背中の張りを訴えてファーム調整を続けており、1軍出場のめどは立っていない。 支配下登録選手は69人で、登録の上限である70人まで、まだ余裕がある。ペゲロを筆頭候補に期限ギリギリまで調査を継続して、ベストの大砲を補強する。混セを抜け出してリーグ4連覇を勝ち取るため、あらゆる手を打つ。

 ◆カルロス・ペゲロ 1987年2月22日、ドミニカ共和国生まれ。11年にマリナーズでメジャーデビューし、14年にロイヤルズに移籍。今季はレンジャーズと契約し、5月にレッドソックスに移籍したがメジャー枠から外れて6月15日にマイナー契約に。現在は傘下3Aポータケットでプレー。メジャー通算103試合、打率1割9分4厘、13本塁打、37打点。196センチ、118キロ。左投げ左打ちの外野手。