日本ハム大谷翔平投手(21)に、メジャー関係者が大挙して駆けつけた。バックネット裏にはスピードガンを構える、複数球団のスカウトらがズラリと並んだ。

 注目の立ち上がりの1回は、先頭打者の荻野に四球を与え、続く角中にバックスクリーン右へ先制2ランを献上。その後の3打者はいずれも内野ゴロに仕留めたが、2試合連続完封中のロッテ打線に、いきなり主導権を奪われた。

 2回は1安打も2三振を奪うなど無失点。3回は味方守備に救われた。荻野に左前打を許し、無死一塁。角中に再びジャストミートされる左翼越えの長打性の当たりを、左翼手の西川がジャンピング好捕。飛び出していた一塁走者もアウトにした。続く清田を空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。

 4回は3者凡退も、5回に絶体絶命のピンチを招く。先頭の鈴木に右翼線二塁打。続く中村の初球に暴投で、自ら無死三塁としてギアチェンジ。中村を空振り三振。田村にこの日最速159キロの直球を投げ込むなど二ゴロ。荻野は四球も、角中を中飛と追加点を許さなかった。

 6回に1死一、三塁からクルーズの中前適時打で3点目を許し、3安打を集中された、この回を1失点で投げ終えて降板。6回を105球。7安打、6三振、2四球で3失点。14勝目はお預けになった。

 大谷の降板後のコメントは以下の通り。

 「7回までいきたかったんですけれど、球数が多かったですね。状態も良くなかったです。やっぱり、初回のツーランがもったいなかったですね。申し訳ありません」