中日谷繁元信兼任監督(44)が今季限りで現役を引退し、来季は専任監督として続投することが14日、分かった。

 今年7月にプロ野球新記録の3018試合出場を達成。27年間の選手生活に区切りを付けることを決断した。一方で、この日までに白井オーナーから監督続投要請を受けた。3年目は自身初の「専任」監督として、最下位に沈むチームの強化に全力を挙げる。

 大洋(横浜、現DeNA)と中日で計5度の優勝を経験し、史上誰よりも多く試合に出続けた名捕手がマスクを脱ぐ。この日は「気持ちは固まっている。そのときが来たら話します」とだけ話したが、今週中に引退会見を開く。ナゴヤドームのファンにも最後のプレー姿を見せる予定だ。

 ◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。江の川(現石見智翠館)で2、3年夏に甲子園出場。高校通算42本塁打。88年ドラフト1位で大洋入団。98年に日本一の原動力に。01年オフにFAで中日移籍。27年連続本塁打&安打はプロ野球記録。13年5月に当時史上最年長で2000安打達成。今年7月、3018試合出場のプロ野球新記録を樹立。176センチ、81キロ。右投げ右打ち。