右肩腱板(けんばん)炎症から復帰した駒大のドラフト1位候補、今永昇太投手(4年=北筑)が不運な3敗目を喫した。

 5回から2番手で登板し、直球は自己最速に1キロと迫る147キロをマークした。6三振を奪うなど好投を続けたが、8回2死一、三塁から高く上がった飛球が強風にあおられ、一塁手が落球。決勝点を献上した。

 「自分の中では納得のいっていないボールの方が多い。自分が求められているのは、ナイスピッチングではなくて、勝つ投球。そういう意味では、チームが負けているので歯車になれていない」と悔やんだ。

 直球で押した投球について、西村亮監督(41)は「そこが基本。今永の売りの部分。今日は本来の彼の投球ができたのではないでしょうか。次のカードでは頭(先発)も見えるようになった」と言った。

 駒大は連敗で勝ち点を落とし、今季の優勝の可能性が消滅した。