DeNAが19日、2代目監督に球団OBのアレックス・ラミレス氏(41)が就任すると発表した。近日中にも横浜市内で就任会見が行われる。現役時代に外国人選手としては初の国内通算2000安打を達成し、リーグ優勝3回、日本一2回を経験している“優勝請負人”に、低迷脱出へのタクトを託した。池田純球団社長(39)は「横浜のために是が非でも勝ってもらいたい」と期待を寄せた。

 早期から続投を要請していた中畑監督が、シーズン最終戦直前に辞任を表明。球団は急きょ、新監督人事に着手した。人選を進める上で、池田社長が強調してきたのは「今までのチーム作りを継承し、上積みしながら勝負できる人。そこを大事にしたい」。12年から2年間在籍したラミレス氏は、筒香、梶谷ら主力とも同僚としてプレーしており、現状把握に時間を要することなく、スムーズにチーム強化に取りかかれる点でも適任だった。

 新監督の初仕事は22日のドラフト会議になりそうだ。1位指名候補は県岐阜商・高橋純平投手(3年)を筆頭に駒大・今永昇太投手(4年=北筑)らが有力。高田GMは「その年の一番いい選手にいく。1位に関してはドラフト戦略はない」と競合を辞さない構えを見せている。抽選のくじ引き役は新監督が任せられる可能性が高い。現役時代の持ちネタの“ゲッツ”とばかりに新人を引き当てる。

 新体制の組閣も着々と進めている。今季に続き、進藤ヘッドコーチが参謀役を務めることが濃厚。外部からは球団OBでもあるロッテ青山2軍監督、今季限りで退団した中日上田外野守備走塁コーチらをリストアップしているとみられる。