阪神に5位指名された帝京大・青柳晃洋投手(4年=川崎工科)は「最強サブマリン」を目指す。東京・八王子市内の同校で指名を待ち、名前を聞いた瞬間は涙を流したという。「1年目で1軍にいるのが目標です」と意気込みを語った。

 阪神にはいない、下手投げが最大の持ち味だ。変則フォームから140キロ超の直球を繰り出し、打者を幻惑する。青柳も「(元ロッテ)渡辺俊介さんと(元ヤクルト)高津さん。この2人を見て今の投げ方になりました。右打者には有利だと思う。売りにしていきたい」と胸を張る。球界に名をはせたサブマリン2人が目標だという。球界でも珍しいタイプだけに、特徴を最大限に生かすつもりだ。

 前日21日は眠れず、夜空を見上げた。目に飛び込んできたのは幸運にもオリオン座流星群だった。「いいことがあればいいな」。悲願のプロ入りを達成。「先発でも中継ぎでも与えられたポジションで頑張ります」。大勝負はここからだ。

 ◆青柳晃洋(あおやぎ・こうよう)1993年(平5)12月11日、神奈川県生まれ。川崎工科3年夏の神奈川大会5回戦、桐蔭学園戦で敗れ甲子園出場はならず。卒業後は帝京大に進学。181センチ、79キロ。右投げ右打ち。