ロッテのドラフト1位仙台育英・平沢大河内野手(17)が23日、宮城・多賀城市内の同校で、伊東勤監督(53)直々の指名あいさつを受けた。平沢は、U18(18歳以下)W杯のチームメートで、同じロッテに3位指名された秋田商・成田翔投手(17)から前夜に連絡が来たことを明かした。今夏甲子園で、女性ファンの視線を集めた高校屈指のイケメンタッグで、千葉を熱くする。

 伊東監督が初対面した平沢の“スター性”に太鼓判を押した。平沢の手を握り「すごい選手になる」と確信。「顔もキリッとしていて男前」とルックスも褒め「ファンに愛される魅力ある選手に成長してほしい」と期待を口にした。

 熱いあいさつを受けた平沢もうれしそうだった。正遊撃手の鈴木大地とポジション争いすることになるが「年齢は関係ない」ときっぱり宣言。「開幕1軍を目指して、しっかり努力していきたい」と話した。

 生まれ育った宮城を離れても、同じ東北の高卒ルーキー秋田商・成田という心強い存在がいる。ドラフト直後の22日夜には、成田から「よろしく」とメールが届き、「こちらこそ」と返したという。甲子園では準々決勝で対戦し、平沢が右翼へソロアーチをかけ勝利したが、U18W杯ではチームメートとして準優勝をともに経験した。

 2人はこの夏、最も女性ファンを引きつけた高校球児といえる。甲子園で勝つたびにネット上で「イケメン」と騒がれ、日本開催だったU18W杯では、全国から集まったファンから黄色い声援を浴び、宿舎にファンレターも届いた。「みちのく男前コンビ」として「マリーンズ女子」の心をつかむのも時間の問題だろう。

 実は、高校時代の平沢の応援歌は、かつてロッテで使われていたチャンステーマ「スキンヘッドランニング」が原曲だ。期待のルーキー入団を機に、その名物応援の復活もあるかもしれない。「ファンの方々が熱い応援をするチーム」と、平沢も既にQVCマリンで大声援を浴びる日を夢見ている。【高場泉穂】