阪神は1日、高知・安芸市での秋季キャンプをスタートさせた。

 キャンプ初日からさっそく“変”革や! 秋季キャンプに参加する阪神投手陣に、新たに1軍担当になった香田勲男投手コーチ(50)から「新変化球習得指令」が通達された。相手を抑える選択肢を増やし、実りの秋にする。

 香田投手コーチ 今日の朝に伝えました。今もっている球種の精度を上げるということと、新しい球種にトライしてくれとお願いはしてあります。

 今季チーム防御率リーグ5位に終わった投手陣再建へ。その使命を託された香田コーチが行う変革第1弾は、新球種の習得だった。この日、ケガのため別メニュー調整組だった藤浪他4名を除く、9人は全員ブルペン入り。各自が課題に取り組んだ。右腕の松田は「チェンジアップです。フェニックスでも試しましたが、左バッターに逃げるボールを取り組んでいきたい」と新球習得に意欲を示すと、左腕島本も「シュートを練習していきたい。今まで自信がなく、投げたいときに投げられなかったんで。数を投げて覚えていきたいです」と前向きな姿勢をみせた。

 その他にも、歳内はスライダー、育成の田面はフォークの習得。岩崎はチェンジアップ、秋山はカーブの精度向上を目指してキャンプに取り組んでいく。打者に勝つために武器は1つでも多い方がいい。決め球習得という実りの秋が、来季の覇権奪還へとつながっていく。【梶本長之】