阪神藤川球児投手(35)が、優勝にかける思いを語った。鳴尾浜で6日連続となる自主トレを行った後、取材に応じた。

 「OBでやっていた方々はタイガースを優勝させたいという気持ちでやっていた。志半ばでユニホームを脱ぐことになった人の気持ちも引き継いで来シーズン頑張らないといけない」

 3時間の練習中に、男気(おとこぎ)を奮い立たせるサプライズがあった。中西前投手コーチの訪問を受けたのだ。3年ぶりの再会。高知商の先輩から5分間激励され「応援されるとうれしい。一緒にもやってきましたので」と喜ぶと同時に、OBの思いを背負う気持ちも強まったのだろう。ハッパをかけた中西前投手コーチも「やってくれるよ。大丈夫だよ」と背番号18の活躍に太鼓判を押す。

 05年以来のリーグ制覇、85年以来の日本一へ。「負けていいと思ったシーズンはない。たくさんのOBの思いが乗っている」。復帰会見ではファンに優勝パレードを約束した右腕。待ち望む人のために、腕を振る。