オリックスが来季の新外国人選手として、右腕のスコット・コープランド投手(27=ブルージェイズFA)の獲得を進めていることが3日、分かった。交渉は大詰めの段階で、決定しだい発表される。オリックスは昨オフに大型補強を敢行。今オフはここまでドラフト以外で目立つ補強はなかったが、これが第1弾となりそうだ。

 コープランドは190センチの長身で、今年5月にメジャーデビューを果たした。計5試合に登板。6月にはマーリンズ戦で初先発し、イチローに適時打を許したものの7回1失点で初勝利を挙げて注目された。

 打者の手元で鋭く球を変化させ、チェンジアップなど、変化球も操って打ち取るタイプ。投球フォームは巨人やロッテに在籍したグライシンガーを連想させる。球速は140キロ台前半ながらも、制球力が優れており、メジャー15回1/3で与えた四球はわずかに2つだった。

 オリックスの外国人投手では先発ローテを担ったディクソンが新たに来季から2年契約を結んだ。一方でバリントンとマエストリが退団。コープランドは金子、西、東明らとともに先発ローテの柱として期待されているようだ。他にも野手を含め、新外国人選手を数名獲得する予定。今季は故障者も多く5位に沈んだが、来季20年ぶりのリーグ優勝に向け、着実に歩みを進めていく。

 ◆スコット・コープランド 1987年12月15日、テキサス州生まれ。ホワイトオーク高から南ミシシッピ大を経て、10年ドラフト21巡目でオリオールズから指名。12年にブルージェイズ傘下に入団。14年は2Aと3Aで計11勝した。今季は3Aで11勝6敗。5月にメジャーデビュー。メジャー通算5試合で1勝1敗、防御率6・46。190センチ、98キロ。右投げ右打ち。