オリックスが来季の新外国人選手として、今季は米大リーグのパイレーツに在籍したブレント・モレル内野手(28)の獲得に動いていることが6日、分かった。メジャー6年間で通算13本塁打、59打点という右の中距離タイプ。癖のないフォームから広角に打てるのが持ち味で、日本球界への適応能力も高そうだ。オリックス入団が決まれば中軸候補として期待される。

 オリックスが、今度は右の主砲候補の獲得を進めていることが明らかになった。今季はパイレーツに所属したモレルだ。10年にホワイトソックスでメジャーデビューを果たし、11年には正三塁手として126試合に出場。打率2割4分5厘、10本塁打、41打点をマークした実績を持つ。

 コースに逆らわずに打てるアベレージタイプながら188センチ、104キロの大柄でパンチ力も秘める。メジャーリーグで積み上げた通算220試合は、主に三塁手としての出場だった。オリックスの三塁手には中島、小谷野らがいるが、モレルが加入すれば柔軟なオーダーが組めそうだ。

 今季のオリックスはチーム打率、総得点ともリーグ5位。来季20年ぶり優勝に向け、得点力アップはテーマの1つとなっている。モレルとともに、左投げ左打ちでメジャー通算19発のブライアン・ボグセビック外野手(31=フィリーズFA)も獲得候補にリストアップしている。ともに入団交渉は最終段階に入っているとみられる。

 球団は今オフ、ディクソンとブランコ以外の外国人5選手を自由契約とした。補強手段として国内FA組は見送り、新助っ人で固める方針だ。既に先発候補として右腕のスコット・コープランド投手(27=ブルージェイズFA)の獲得を進めていることが明らかになっている。さらには外国人の抑え投手も獲得を目指し、リストアップを進めていく。

 ◆ブレント・モレル 1987年4月21日、米カリフォルニア州生まれ。センテニアル高からカリフォルニア州立工科大サンルイスオビスポ校を経て、08年ドラフト3巡目(全体86位)でホワイトソックスから指名。10年9月メジャーデビュー。13年オフにブルージェイズ移籍。翌年にパイレーツへ。今季はメジャー3試合出場。188センチ、104キロ。右投げ右打ち。