北東北リーグの富士大が6日、初練習を行った。花巻市内の同大グラウンドには、各地での成人式に出席した2年生を除く約130人の選手が集結。初めて積雪のない中での始動に、初日から5時間近くにわたるトレーニングで汗を流した。

 西武に入団した多和田真三郎(22=中部商)の後は、九州男児コンビがチームを引っ張る。最速151キロを誇る新エース小野泰己(たいき=折尾愛真)と、西鉄で活躍した故和田博実氏を祖父に持つアンダースロー和田悠佑(ともに4年=聖光学院)だ。始動日から2人そろってブルペンに入り、ピッチングを行うなど気合十分だ。小野は「勝負の年。日本一になりたい」と目標を掲げ、初詣で昨年に続き大吉を引いた和田は「全国で1勝を挙げたい」と笑顔で話した。

 チームは30日に必勝祈願を行い、2月から3月にかけ沖縄キャンプを実施する。豊田圭史監督は「キャンプでしっかり鍛えたい。まずはリーグ優勝できるように」と今季を見据えた。【成田光季】