ソフトバンク工藤公康監督(52)が球界のレジェンドを率い、「ピッチャー・オレ」で盛り上げる。今日11日にヤフオクドームで開催される名球会ベースボールフェスティバルのセ・パ対抗戦(午後2時半開始予定)でパ・リーグ監督を務め、中継ぎで1イニングを投げる予定。福岡市内のホテルで前夜祭が10日に行われ、「精いっぱい、がんばります」と意気込んだ。ダイエー時代にエースとして活躍したマウンドで全力投球を見せる。

 新春の夢だ。ヤフオクドームのマウンドに、名左腕が復活する。工藤監督が名球会イベントの前夜祭に出席。今日11日に行われる対抗戦でパ・リーグの指揮を執ることが発表された。日本一監督が、今度は豪華なレジェンド軍団を率いる。「ピッチャー・オレ」と自身でコールし、中継ぎで1イニング登板する予定だ。

 「監督だけど、(先輩に)指示されるんだろうな。いい動きができないかもしれないが、僕も精いっぱい、がんばります」

 ヤフオクのマウンドは西武時代の10年7月20日、ホークスの所属としては99年の日本シリーズ以来となる。野球界の発展のために、全力投球を誓った。

 「(テレビ)ゲームでしか見られない人が投げて打って守る。懐かしく思う人もいるだろう。2020年の東京五輪で、野球とソフトボールが競技の1つに入れるように、盛り上げていけたらいい」

 野球人口の減少を誰よりも心配している。現役引退後は、少年の肩肘の故障予防の普及にも力を注いだ。国内でこれだけ大きな名球会イベントが行われるのは、初めて。その意義の大きさを分かっている。

 「もっと名球会の認知度を高めていったほうがいい。野球をやる子どもが増えてほしい。野球を広める組織になっていけたらいい」

 ONの始球式に始まり、数々の名勝負が再現される。日本一監督も負けじと、夢の舞台で球界の発展に貢献する。【田口真一郎】