楽天安楽智大投手(19)に「メジャーの視点」が注入された。11日、松山市内でBCリーグ福島ホープスの岩村兼任監督らと合同自主トレに臨んだ。同じ愛媛県人だが、投手と野手。タッグの意図とは? 安楽は理路整然と説明した。

 「岩村さんは元メジャーの打者目線で、何が嫌かを教えてくれるんです。去年の自分は球速ばかりを求めて使い物にならなかった。そこで打者目線の意見を取り入れたかったんです」

 心に刺さった意見がある。現レンジャーズのダルビッシュは、常にインコースに投げそうなフォームで威圧感があると伝えられた。「球速だけじゃない。フォームで相手を嫌がらせることもできる」と気づいた。全ての基礎は下半身。オフ突入後はランニングとウエートを徹底し、太もも回りは昨年比4センチ増の71センチに。2XLのジャージーからは隙間が消え、160キロ×6回が最大だったスクワットも220キロ×10回に激増した。土台は盤石。16年はニュー安楽を見せる。