阪神江越大賀外野手(22)が17日、「江越シート」の設置に意欲を見せた。歳内とともに神戸市長田区の西神戸センター街特設ステージで開かれた「第12回神戸震災復興フリーライブ」に参加。チャリティーについてより深く考える機会となったようで、「そういうことができる活躍をして、実現できたらいいと思う」ときっぱり。社会貢献活動に取り組みたい思いを明かした。

 震災は人ごとではない。生まれる2年前の91年には、長崎・南島原市の実家に近い雲仙普賢岳の噴火で41人が亡くなった。小学生の時には両親と島原市にある「雲仙岳災害記念館」を訪れ、「残されている土石流の跡を見たり、防ぎようがない自然災害の怖さを知った」という。以来「普通に生活できていることへの感謝」を忘れず、プロになった今は「たくさんの阪神ファンの方も被災されたと思う。兵庫のチームに来た以上は野球で勇気や希望を与えたい」との思いを強めた。

 「江越シート」設置には、定位置獲得が最低目標。「試合数は去年(56試合)の倍以上。レギュラーを取れるように頑張ります」。1・17を胸に刻み、大暴れする。【松井清員】