現役バリバリ105歳にビックリ! 阪神藤浪晋太郎投手(21)が18日、大阪市内のホテルで関西運動記者クラブが選出する「関西スポーツ賞」授賞式に出席し、特別賞を授与された。会場では105歳の世界最高齢スプリンター、宮崎秀吉(ひできち)さんと握手。今もなお走り続ける宮崎さんからパワーをもらい、高らかに11年ぶりのV奪回を誓った。

 藤浪は壇を降りると、笑顔でレジェンドに歩み寄った。椅子に腰かけた宮崎秀吉さんとガッチリ握手。「いい体格してるな~」と声をかけられ破顔した。

 藤浪 105歳で走られているというのが、すごく衝撃でした。世界記録も出されていて。単純にすごいなと思いました。105歳で走るというのは、自分の想像を超えている。長寿の方でもなかなかいないのに、それで走られるとは…。

 宮崎さんは昨年9月、京都マスターズ陸上競技記録会の男子105~109歳100メートルで42秒22、砲丸投げで3メートル25の世界記録を樹立。世界最高齢スプリンターとしてギネスに認定されたという。あのウサイン・ボルトもツイッターで祝福した、まさにレジェンド。「自分も生きているうちは体を動かしたいと思いますけどね。レベルが違いすぎて…」。100歳を超えてもなお、高みを目指す向上心。沖縄キャンプインを前に最高の刺激をもらった。

 壇上では先輩からエールも送られた。昨年、都市対抗と日本選手権を制覇し、史上3チーム目の「夏秋連覇」を達成した日本生命野球部が団体の部で表彰された時だ。「今年は阪神が優勝して、日本生命が優勝して、大阪桐蔭も優勝して。藤浪、やるぞ!」。大阪桐蔭の先輩にあたる岩下知永主将から熱い言葉を贈られ、気合を入れ直した。

 藤浪 日本生命さんに負けないように、阪神も優勝して関西スポーツ界を盛り上げていきたい。昨年悔しい思いをしたので、リーグ優勝、日本一に向かって頑張っていきたい。

 オフは体重92キロからの3キロ増を目標に掲げ、すでに95キロに到達。右肩炎症も癒えつつあり、この日も鳴尾浜では遠投を披露した。昨年に引き続き、2月1日のキャンプ初日はブルペンに「入るつもりはないです」ときっぱり。誰よりも真剣に自分の肉体と向き合い、最善のペースで16年を走りだす。【佐井陽介】