観覧車直撃弾、打チマス! 楽天の新外国人3人が29日、コボスタ宮城隣接のイーグルスドームで入団会見を行った。日本球界史上で最重量の助っ人、ジャフェット・アマダー内野手(29=メキシカンリーグ)は、登録の135キロからプラス2キロの137キロで登場。上半身はメキシコで買った楽天カラーのシャツ(ダブルXLサイズ)、足元には30センチの革靴。昨季41本塁打&117打点のリーグ2冠王は、のっけから超特大ホームランの予感を漂わせた。コボスタは5月に観覧車を設置予定。左中間方向へ170メートル以上の1発を放てば直撃する計算と聞き「ぜひ挑戦してみたい。当たったらすごくうれしいね」と不敵な笑みをこぼした。

 母国では本塁打の距離を測る文化がない。カチョーロ(子犬)と呼ばれた童顔のメキシカンは、自己最長の場外本塁打を問われ「聞いた話では500フィート(約152・4メートル)くらい」と控えめに笑った。直撃までは残り約20メートルが必要。簡単な道ではないが、ベスト体重という130キロ台前半まで体を絞り風なども味方すれば夢のような一撃が見られる可能性はある。

 「メキシコにはもっと大きい人がいる。弟も自分より大きい」と巨漢の自覚はないが、同期入団のジェイク・ブリガム投手(27=ブレーブス)、ラダメス・リズ投手(32=パイレーツ)と並んでも体格は圧倒的だった。「日本でキャリアを終えるつもりで来た。ここで成功して有名になりたい」と固い決意がある。史上最大のホームランをぶっ飛ばせば、「アマダー」の名が一気に全国区まで跳ね上がる。【松本岳志】

 ◆ジャフェット・アマダー 1987年1月19日生まれ、メキシコ出身。07年プロデビュー以降はメジャー経験がなく、主にメキシカンリーグでプレー。昨季は41本塁打、117打点でリーグ2冠とMVP。193センチ、135キロ。右投げ右打ち。好きな食べ物は肉。