阪神OBで安芸2軍キャンプの臨時コーチを務める江夏豊氏(67)が9日、3日間の指導を終えて06年大学・社会人ドラフト希望枠の小嶋達也投手(30)を期待株に挙げた。即戦力と構想されながらプロ9年間で4勝止まり。左腕と接した江夏氏は期待を込める。

 「ちょっと直せば、活躍してくれそうなのが小嶋と横山。(小嶋は)精神的に弱い部分がある。1回良ければ1回悪いの繰り返し。十分通用する球を持っているのは確か」と評した。レジェンドがアプローチしたのはメンタル面だ。「寝る5分前に自分の望んでいること、いいイメージを考えなさい」とプラス思考を促した。素材には太鼓判を押しており、マイナス思考を取り払うよう促した。

 7日にはブルペン投球時に外角低めへの制球のコツも説いた。小嶋は「投げるバランスも言われていますが自分のなかでしっくりきている」と手応えを口にする。1軍戦線に加わるためにも、金言を生かしたい。