ソフトバンクの新戦力ロベルト・スアレス投手(24=メキシカンリーグ)に、先発プランが浮上した。A組に合流した助っ投は今日21日の紅白戦で1イニング登板する予定。「今までやってきたことを発揮できればいい。モチベーションは上がってきた。やっとスタートラインに立ったのかな、と思う」。来日初の実戦で、最速158キロ右腕がいよいよベールを脱ぐ。

 昨年にメキシカンリーグで初めてプロ契約を結んだばかり。経験は浅いが、球団内の評価は極めて高い。速球だけでなく、安定した制球力も披露。佐藤投手コーチは「おれの中のナンバーワン」と絶賛している。リリーフで経験を積ませると思いきや、同コーチの考えは違った。「あれだけのボールを投げるのに、1イニングだけというのは、もったいない」。状態次第では、実戦で長い回数を投げさせる可能性がある。

 スアレスはプロでは主に中継ぎ起用。アマ時代に5試合程度、先発の経験があるという。起用法に「こだわりはないよ。先発もやったことがあるから、できると思うよ」。今季の外国人枠は順当に行けば、サファテ、バンデンハーク、バリオス、カニザレスで当確。スアレスは2、3年後を見据えて、育成していく方針だが、急速にステップアップしている。故障者やケガ人が出れば、秘密兵器として1軍デビューを飾るかもしれない。