楽天梨田昌孝監督(62)が22日、立花陽三球団社長(45)ら球団職員とともに仙台市秋保の慈眼寺で必勝祈願の護摩祈念を行った。

 監督、社長らが「日本一」と願いをしたためた「護摩木」と呼ばれる約1000本の板を、住職の塩沼亮潤大阿闍梨(あじゃり)が火にくべて祈念した。同住職は99年、奈良県吉野の大峯山1300年の歴史上で2人目の「大峯千日回峰行」を満行。吉野の大峯山(標高1719メートル)山頂までの往復48キロ、標高差1300メートル超を1000日間歩き続けた生き仏。翌年には「断食・断水・不眠・不臥(体を横にしない)」を9日間続ける「四無行」も満行した。

 梨田監督が以前に山形を訪れた際、同住職と偶然に出会った縁から今回の祈念が実現した。監督は「初めてお会いした時に、すごくきれいなオーラがある人だと感じた。こういう形で仙台の地に引き寄せられたのも何かの縁。心がスキッとして爽やかな気持ちになりました」。

 立花社長は「あらためてチームが1つになり、日本一になろうという気持ちになりました」と振り返った。