阪神能見は6回2失点で今季初勝利をあげた。6回こそビシエドに浴びたソロと適時失策で失点したが、5回までは要所を締めた。金本監督は「ひとつ安心したのは完投するつもりで行っていたこと。その言葉がうれしかった」と納得顔。指揮官に完投への意欲を宣言していたようで、能見は「自分はできるというところを見せたいんでね」と照れ笑いで意図を説明した。

 次回は中5日で4月1日DeNA戦に向かう予定。登板間隔が詰まるため98球で降板したが、1四球の安定感で試合を作った。

 04年ドラフトでともに自由枠で入団した同期の岡崎とバッテリーを組んでの白星。「太一も頑張ってくれたし、高山も僕の(バント)ミスをカバーしてくれた。並のルーキーじゃないですね」と周囲への感謝も忘れなかった。