DeNAが今季6試合目の逆転負けを喫し、2連敗。借金が9に膨らんだ。

 5回を境に一転した。4回までは毎回、安打で走者を出し、中日ジョーダンを攻めた。1回に筒香嘉智外野手(24)の中犠飛で先制すると、2回は桑原将志外野手(22)の左前打で追加点。4回には石田健大投手(23)がセーフティースクイズを決めて3点のリードを奪った。

 序盤は流れは完全に自軍にあった。「点を取ってもらったあとにとかであまり意識することなく、いつもと同じ気持ちで投げたい」。登板前の石田の言葉だ。リードを奪ったからこそゾーンを広げ大胆に、とイメージした。だが、マウンドではストライクボールがはっきりし、逆に狙い球を絞られた。5回にビシエド、ナニータに連打を許し失点すると、6回には杉山、大島にソロ本塁打を浴び、勝ち投手の権利を失った。

 中継ぎ陣にもアクシデントが発生した。7回に2番手として登板した藤岡好明投手(31)が、安打と四球で2死一、二塁とされると、打者杉山への4球目で右肩に違和感を覚え降板。緊急登板した田中健二朗投手(26)が2連打にジェイミー・ロマック内野手(30)の失策も絡み3失点。8回には4番手のペトリックがビシエドにダメ押しソロを許し、圧倒された。

 打線も同様に5回以降は無安打で凡打の山を築き、終わってみれば完敗。アレックス・ラミレス監督(41)は「4回まではいい流れでゲームを運べたが、それだけでは十分ではなかった」と振り返った。