九州6大学では、九国大が福岡大に連勝し、2季連続49度目の優勝を果たした。先発の高椋俊平投手(2年=柳川)が1失点完投の好投で最優秀選手の活躍。7年ぶり25度目となる大学野球選手権(6月6日から神宮など)に出場する。

 九国大ナインがベンチ前で歓喜にむせた。2季連続の優勝を決めて、伊藤健治監督(64)を3度胴上げした。2点リードで迎えた9回2死一、三塁のピンチを切り抜けての優勝に、伊藤監督も「しんどかった」と胸をなでおろした。

 先発の高椋が6安打1失点(自責0)完投勝利。初回の無死満塁の大ピンチを乗り切ると波に乗って勝利に導いた。「今年はコントロールが良くなりました」。春先の鹿児島キャンプの午前中は、陸上競技場でのランニング中心の下半身トレーニングで鍛え上げ、制球力を増した。今季は2完封を含む4完投勝利。「疲れも感じなかった。とにかく目の前の打者に集中した」。まだ2年生ながら頼れるエースに成長した。

 伊藤監督は神宮でのリベンジに燃える。昨年秋の明治神宮大会初戦、上武大に0-7の7回コールド負け。「投手陣がいいので今年はいけると思う」と手応えを感じていた。