優勝に王手をかけていた花園大が連勝し、91年の創部以来初のリーグ制覇を果たした。

 4回、小西一平内野手(2年=北嵯峨)の安打と敵失で1死一、三塁とし、北條葵己内野手(4年=北大津)の適時打で1点を先制。両軍合わせて唯一の得点を、先発の青木駿介(4年=玉川)と青山将大(2年=龍谷大平安)の継投で守り、頂点に立った。

 3季連続最下位に沈んだチームを、今季から率いたのは79歳の西岡義夫監督。伊香(滋賀)を率いて3度甲子園に出場したベテランだが、大学生の指揮を執るのは初めて。選手の自主性、考える力、団結力を引き出そうと、試合中のサイン、作戦は矢野雅章主将(4年=北嵯峨)と小林大隼コーチに任せた。その心配りが実っての初優勝。「今でも(監督が)ぼくでいいのか? と思っているんですよ。でも、本当に運に恵まれていますね」と笑いながら、孫ほどの年齢の教え子の手で3度宙に舞った。