広島先発黒田博樹投手(41)は6回8安打2失点も、2敗目を喫した。

 1回にいきなり1点を奪われる立ち上がり。味方が2回に同点に追いついたが、5回に併殺崩れの間に勝ち越しを許した。5回の先頭だった井納に四球を与えた場面を振り返り「投手に対してだったので。ああいう展開にしてしまった。しっかり先頭を切っていれば違った展開になっていたと思う」と悔やんだ。

 DeNAはスタメンにロペスと投手の井納を除く7人の左打者を並べた。黒田は試合前時点で被打率が、右打者の2割2分1厘に対し、左打者は2割9分。本調子ではない中、神経をすり減らしながら制球。それでもカットで粘られ、球数がかさんでいった。クオリティースタート(QS)をクリアしたが、白星とはならず。124球で降板。「球数に関しては体的には大丈夫。もう1イニングいけ、と言われれば行くつもりだった。(左打者は)向こうもいろいろ考えてやっていること」と淡々だった。

 最後は「終わってしまったことは仕方ない。次に向かって気持ちを整えたい」と次戦を見つめた。