花火に沸いた次の日は、涙雨に泣いた。

 オリックスは8回、必勝パターンの一角、佐藤達が中村に逆転3ランをくらって逆転負けした。

 試合前から雨の降る中、4回に2点を追いつき、6回はT-岡田が3試合連続となる9号ソロで勝ち越し。前日28日は3アーチと試合後に3000発の花火イベントでファンを喜ばせたが、この日は終盤に暗転した。

 福良淳一監督(55)は、先頭から連続四球を出して崩れた佐藤達について「ストライクが取れなかったね。真っすぐでストライクが取りづらくなって、低めに行く球は何かと、スライダーを投げたら高めに浮いてしまった」と中村の3ランのシーンを振り返った。

 チームの借金は再び今季ワーストタイの9に逆戻り。31日から巨人との対戦で交流戦が始まる。指揮官はここまでの戦いを振り返り「投打ともかみ合わなかった。交流戦はDHも使えない試合があるし、難しくなりますね」と思案顔だった。