阪神福留孝介外野手(39)が25日、日本人選手で史上6人目となる日米通算2000安打を達成した。

 4回の2打席目。広島岡田の変化球を右翼線に運ぶ二塁打を放ちあと1本とし、6回の第3打席、広島岡田の変化球を捉え、二塁内野安打で金字塔を打ち立てた。

 98年逆指名で中日に入団。中日で積み上げた1175安打。メジャー4年間で放った498安打。そして、阪神での327本目のヒットで大台に乗せた。

 阪神入団1年目の13年は打率1割9分8厘に終わり、本来の実力を発揮できなかった。翌年にも苦難は続き、開幕カードの巨人戦3戦目、飛球を巡って西岡と激突。胸を強打し、シーズン序盤は思い通りのプレーができない日々が続いた。

 それでも、福留は復活した。14年シーズンの終盤から徐々に息を吹き返した。15年シーズンからはまさに完全復活。阪神加入後初めて、シーズンを通して主軸として活躍。チーム最多の20本塁打も放った。16年は開幕4番。もはや阪神の顔とも言うべき、欠かすことのできない存在になった。昨年9月、中村GMが急逝したとき福留は「僕がタイガースでプレーできているのは、GMに声をかけていただいたから」と感謝の思いを口にしていた。阪神でこの大記録を成し遂げ、願い続けた恩返しを少しでも果たすことができた。