ヤクルト真中満監督(45)が27日、ローガン・オンドルセク投手(31)に無期限の自宅謹慎処分を科すことを明かした。同日、出場選手登録を抹消した。オンドルセクは、前日26日の中日12回戦(神宮)降板後にベンチ内で暴言を吐くなどの悪態が問題視された。最悪の場合、帰国、さらには退団も考えられる。

 オンドルセクへの処分は、無期限の自宅謹慎だった。登録抹消されたが、当面は2軍の練習にも参加させない方針。前日26日の中日戦に登板後、ベンチ内での悪態が処分の対象となった。今日28日からの広島3連戦に備えて、東京駅に現れた真中監督は「オンドルセクはちょっと反省の色が見えない」と複雑な表情を浮かべた。関係者によると、誠意ある謝罪のない限り、再登録は困難という。最悪のケースでは、このまま帰国、退団の可能性もある。

 オンドルセクは、3点リードの9回から登板。味方の失策も絡み、3点を奪われ降板した。ベンチに戻ると怒りをあらわにし、監督やコーチ、チームメートに悪態をつき、暴言を吐いた。チームの和を乱す行為に、同監督は試合中にクラブハウスへの“強制送還”を決断。試合後も話し合いを重ねたが、オンドルセクは態度を改めなかった。首脳陣で協議した結果、謹慎の処分となった。

 オンドルセクは入団2年目の大型右腕。昨季は主に8回を任され、秋吉に次ぐリーグ2位の72試合に登板した。バーネット(前ヤクルト、現レンジャーズ)と安定感あるリレーで、14年ぶりのリーグ優勝に貢献した。今季からはバーネットの抜けた穴を埋めるべく、新たな守護神に就任。ここまで30試合に登板し、防御率は2・45と安定感ある仕事ぶりを見せていた。

 チームはリーグ戦再開となった24日の中日戦から3連勝と勢いに乗っている。その中で起きたアクシデント。当面は秋吉が代役を務める。

 ◆ローガン・オンドルセク 1985年2月13日、米テキサス州生まれ。05年ドラフトでレッズから13巡目指名され、救援投手としてメジャー通算281試合に登板。昨季ヤクルト入りし、72試合70回1/3で防御率2・05。203センチ、104キロ。右投げ右打ち。家族は妻。