オリックス西が苦しむ首位ソフトバンク打線を手玉に取った。今季最多の135球を投げ、8回を4安打無失点。9回は抑えの平野に任せて4勝目をマークした。

 「球数は関係ない。先発はいけと言われたらいきますから。9連戦の最初を任せてもらって6、7回で交代してたらダメだと思う。中継ぎを休ませるためにもよかったです。若月がよくリードしてくれたし」

 キッパリと話した西は6月28日楽天戦に続いて2連勝だ。最大の危機は6回無死一、二塁。ここで4番内川をツーシームで注文通りの遊ゴロ併殺に打ち取り、流れを完全にものにした。

 「うん、8回は迷ったけどね。直訴じゃない、行けと(笑い)。あそこは西に任せました。こういう試合運びができていけばね…」。福良監督も手応えを感じた様子。先発が踏ん張り、打線が小刻みに加点。この日ばかりはどちらが首位か分からない快勝に笑顔だった。【編集委員・高原寿夫】