広島大瀬良大地投手(25)が9日、ウエスタン・リーグのオリックス戦で救援登板した。今季はここまで先発として調整し、1軍でも1試合(7月20日中日戦)に先発していた。

 大瀬良は、4点リードの7回に2番手で登板した。2番武田を左飛に打ち取ると、3番ボグセビックにはこの日速球147キロを2球続けて三ゴロに打ち取った。最後はブランコを中飛。わずか9球で3者凡退に切った。

 中継ぎ起用はチーム事情による配置転換の可能性がある。ただ、佐々岡投手コーチは「きっかけ作りもある。腕を振るだけでなく、打者が打ちづらい投球(をつかむ)というのもある」と先発調整の一貫であることにも含みを持たせた。

 大瀬良は「今日は球が良かった。もどかしさがある中での投球が続いていたけど、真っすぐの球速が出ていて、カットボールもスピードが出ていた。ちょっと兆しはあるので、早く調子を取り戻して戦力になれればと思う」と振り返った。ポジションを問わず、今は自身の投球を取り戻すことに専念する。