早大がドラフト候補に挙がる石井一成遊撃手(4年=作新学院)の決勝アーチで乱打戦を制し、勝負を3回戦に持ち込んだ。

 7-7の同点で迎えた8回2死無走者、カウント2-1からの4球目だった。134キロ速球を右翼席に運んだ。前日(10日)の1回戦でも2ランを放っており、2試合連続となる本塁打で勝利を呼び込んだ。

 母校が今夏の甲子園で優勝したばかり。石井は「後輩に元気をもらいました」というが、主将として、ドラフト候補としても最後のシーズンにかける気持ちは強い。「つなぐ意識でしたが、インハイの球を思い切り振りました。完ぺきでした」と話していた。