ロッテ・サブロー外野手(40)が引退試合で右中間二塁打を放ち22年間の現役生活にピリオドを打った。

 この日1軍登録され「4番DH」で先発出場。「サブロ~~~」の名物アナウンスの中打席に入ったが、第3打席まですべて空振り三振。9回表にDHを解除し左翼の守備へ。最後は右翼の守備にも就いた。

 そして9回裏、現役最後の打席へ。オリックス平野の149キロ直球をコンパクトに振り抜くと右中間を破る二塁打となった。二塁ベース上でこみあげてくる涙をそっとぬぐった。大歓声の中、代走を送られベンチに下がった。

 試合後の引退セレモニー。サブローは「子どものころの夢はプロ野球選手になることでした。その夢はかないました。自分にはもう一つの夢があります。千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです。この夢に向かって邁進したいと思います。22年間、愛してくださってありがとうございました」とあいさつした。そして10度胴上げされ再び「サブロ~~~」のアナウンスに送られグラウンドから引き上げた。

 通算成績は1782試合に出場し、打率2割6分5厘、127本塁打、655打点。最後の二塁打が通算1363本目のヒットだった。