DeNA池田純球団社長(40)が今季限りで退任することが15日、分かった。この日までにチーム内への説明も終え、近日中に正式発表される。後任はDeNA本社から適任者が着任する見込み。池田社長はDeNAが球団を買収した11年12月に就任。今季までの5シーズンで画期的なアイデアを実行ベースに乗せ、業績を赤字から黒字化に成功させるなど、飛躍的に改善させてきた。

 池田社長は横浜育ちで大洋ホエールズ時代からのファンだったこともあり、チームへの愛情は人一倍のものがあった。閑散とするスタンドに危機感を覚え、徹底的なマーケティングを敢行。ファン目線を重視し、地域密着の姿勢を前面に打ち出した。今季の観客動員は193万9146人で、球団史上最多を記録。主催72試合で54回の大入りで、座席稼働率は93・3%に達した。南場智子オーナー(54)も「球団は池田に任せている。非常によくやってもらっています」と手腕を高く評価していた。

 この日、マツダスタジアムで今季最終戦を見届けた池田社長は「もっと地域、ファンの方の後押しがあれば…。ホームでCSがやれるように、本当の強さを身に付けなくてはいけない。(来年について)GMを中心にやってくれると思う」と話した。