日本ハムは、2位から勝ち上がったソフトバンクを下し対戦成績4勝2敗(日本ハム1勝のアドバンテージ含む)で、日本シリーズ進出を決めた。日本ハムは、2006年以来、10年ぶりの日本一を懸けて22日からマツダスタジアムで広島との一戦に臨む。

 試合後の栗山英樹監督(55)は「しんどかったです。きょうの試合は本当にファイターズらしいというか、先に4点取られても誰も諦めずに、一気にまくって。みなさん感動したと思いますけど、僕が一番感動しました。本当に今年は1年間選手たちがよく頑張ってくれて、嫌な思いもさせましたけど、ひとつ山を越えて、乗り越えることが出来れば少しは許してもらえると思う。日本シリーズのことしか考えていないので。(9回に大谷を登板させた)勝ってくれという思いでした。たまたま3人で終わりましたけど、いろんな意味で心配していた。みなさんがああいういいピッチングをさせてくれたと思います。選手も含めて、(武田)勝と優勝すると約束している。みんなでやりたいという風に思う。今年は北海道は台風も含めて、今も苦しんでらっしゃる人がいる。少しでも力になれるよう、めいっぱいやります。勝ちます」と話した。

 日本ハムは先発のルーキー加藤が初回にソフトバンク松田の3ランなどで4点を先制される苦しい立ち上がりだったが、2回に中田の左翼への特大ソロ、3回には杉谷の適時打で反撃。4回に代打岡の2点適時二塁打、中島のスクイズで逆転に成功すると、5回には近藤の2点適時二塁打でソフトバンクを突き放した。