3年連続Bクラスからの脱却を図る楽天が、1軍ヘッドコーチを置かない新体制で来季に向け始動した。来季コーチングスタッフを17日に発表。同職を設けなかった理由について、安部井チーム統括本部長は「監督の考えが直接コーチや選手に伝わっていますし、監督の考えも理解できているという星野副会長の判断です。必要となれば、再設や兼任なども考えていきます」と説明した。対話を重視する梨田監督の声が直接届く機会が増加すれば、チームの結束はより強固となる。

 また、投手と内野、外野の3部門に1、2軍巡回コーチを置いた。同本部長は「1軍と2軍の連携を強めて、登録の70人全員で戦える態勢をつくりたいということです」と狙いを明かした。12日に退任が発表された仁村ヘッドコーチは球団に残り、スカウトを務める見込み。