専門学校からプロの道を目指す異色の選手が、夢をかなえようとしている。楽天が今日20日のドラフト会議で、履正社スポーツ医療専門学校の木村敏靖外野手兼投手(21)を指名する方針を固めたことが19日、分かった。

 外野手では遠投116メートル、50メートル6秒27の強肩俊足を誇り、投手としては昨季の伊勢大会で152キロを計測した。球団は下位または育成での指名を検討している。専門学校からプロ入りした例は、西武宮田ら過去に数例だけ。同校出身では初となる。

 木村は祖父、父も学んだ奈良の御所実業で同校約40年ぶりのプロ入りを目指すも、希望はかなわずに同専門学校へ進学。在籍した3年間は毎朝4時半起床で始発に飛び乗り、無遅刻無欠席を貫いた。177センチ、78キロと恵まれた体格ではないが、プロで活躍したい強い意志を持つ。待ちこがれた吉報を、信じて待つ。