中日は土壇場で1位入札は明大・柳裕也投手(4年)への入札を決めた。

 前日のスカウト会議では作新学院・今井達也投手(3年)にいったん決めていたが、昨年から落合博満GM(62)を中心に手厚いマークを続け、当初から最有力候補にしてきた東京6大学のエース右腕に戻した。

 初めてドラフト会議に出席した森繁和新監督(61)によると、変更したのはドラフト会議直前の控え室。「うちに今一番必要なのは、俺が使いやすい投手。高校生にも素晴らしい投手がいたが、故障がなく元気で丈夫そうな投手を」と思い直したという。

 入札ではDeNAと2球団競合した。2~3球団の競合を予想していたという。右手で、右側の封筒をとる予定が、2枚重なっていたため、左側にずれていた方をつかんだ。ラミレス監督の横で、笑顔で右手を力強く握った。柳については「直接見たことはないけど、緩急をうまく使い、ゲームを作れる投手。先発ローテに入ってくれるだろう」とうれしそうに話した。