関大が立命大とのプレーオフを制し、4季ぶり35度目(旧リーグ含む)の優勝を飾った。3回に暴投などで2点を先制し、4回は安井洸貴内野手(4年=大阪桐蔭)の適時打などで3点を追加。7、9回は久米健夫捕手(3年=大阪桐蔭)の適時打で1点ずつを挙げてダメを押した。守っても吉川峻平(4年=関大北陽)から阪本大樹(3年=履正社)への継投で、立命大の反撃を抑えた。

 14年1月1日の就任から2度目の優勝を飾った早瀬万豊監督(58)は「本当にたくましいチームになったと思います」と感無量。最終節を迎えたときは、同大が優位に立っていた。関大は22日の関学大1回戦で敗れ、同大は立命大に勝って王手をかけた。関大は2、3回戦と連勝し、同大は立命大に連敗して優勝できず。残されたプレーオフ1勝を総力で勝ち取った。

 早瀬監督が関大の4年生エースだった81年秋、近大との延長17回の激闘に2-3で敗れ、優勝を逃した。1人で232球を投げ抜いても、優勝はつかめなかった。「私自身、思い出のある場所」というわかさ京都で、鍛え上げた教え子の手で5度宙に舞った。