西武辻発彦監督(58)が、宮崎・南郷での秋季キャンプ4日目も、早朝からフル稼働した。

 午前8時にランニングで宿舎を出発。井上陽水の曲をイヤホンできいて気持ちを高めつつ、球場までの4キロほどの道のりでしっかり身体をあたためた。そして到着するとすぐ、早出組の木村、山川の一塁守備練習に付き添い、約1時間にわたって指導した。

 辻監督は木村が一二塁間の打球を捕球する瞬間、左足に重心を乗せるくせがあることに着目。打撃の際にトップで間をつくるように、右足に重心を置いて捕球するようにと指導すると、バウンドの変化への対応、捕球後の送球への移行がともにスムーズになった。

 「だいぶ良くなったよ」と指揮官は満足げ。近くで見ていた秋元バッテリーコーチは「監督は本当にエネルギッシュ」と舌を巻いていた。