秋季キャンプでの取り組みの成果を、マウンドで体現した。11日、シート打撃に登板した楽天の浜矢広大投手(23)が、打者7人に対し、失策で出塁を許した以外は、6人を完璧に抑えた。「ストレートはそんなによくなかったが、変化球でうまく打ち取ることができた」。初日から8日連続でブルペンに入り、疲労が残るなか「考えながら投げることができた」と、自身の投球に及第点を与えた。

 課題を克服し、成長してみせる。今季は春季キャンプから期待されるも、13試合の登板で防御率10・24。「今年はバッターとの駆け引きができなかった」。悔いを残したからこそ、秋は弱点と向き合う。打者の思考を理解し、意味のあるボールを投げるため、精力的にブルペンに入る。「来年は必ず巻き返したい」。浜矢のリベンジは、もう始まっている。