中日は4日、名古屋市内で年賀式を行った。球団役員や職員が出席。白井文吾オーナー(88)は冒頭のあいさつで「例によって監督や選手は出席していない。聞かれて差し障りがあるようなことも申し上げて構わないのではないか」と切り出し、笑いを誘った。あらためて新監督誕生の経緯や、期待などを力強い口調で語った。

 「森監督は外科手術をする医者とそっくりな傾向を持っている。例えば、腎臓の手術をするのに、ただ腎臓を切ることだけを考えるのでは成功しない。まずここを先に切り、関係ないようなところを修理し、複雑な経路をたどって腎臓にたどり着く。森監督はそういうふうに、理詰めにものを考える人である。最下位からいきなり優勝と言ったら『そんなバカなことを』と言われるかもしれんが、私はそんなめちゃくちゃではないと自信を持っている」と上位進出への強い期待感を示した。

 また、佐々木崇夫球団社長(70)はナゴヤドームの入場料見直しと、シートの新設を進めていることを明かした。「より求めやすく、求める価値のある設定を考えている」と話した。