DeNAドラフト5位、細川成也外野手(18=明秀学園日立)が「ハマの主砲」を目標に掲げた。8日、神奈川・横須賀市内の青星寮に入寮し「目標は筒香さん。右にも左にもホームランを打てる。ミート力をつけて、あんな風に打てたら。打撃の話を聞いてみたいです」と目を輝かせた。

 左右の違いはあるが、ポテンシャルは十分だ。昨夏までは投手と4番の“二刀流”で、高校通算63本塁打をマーク。秋からは、打者1本で勝負するプロ入りに向けて黙々と振り込んできた。体重も4キロ増の89キロとパワーもつけ「打者に専念してから、打球の飛距離も少し伸びた感覚があります」と手応えを口にした。

 年末年始は祖父母が暮らす神奈川県内で過ごした。「80歳近いじいちゃんから『生きてるうちに1軍に上がってくれ』って、いきなり言われて。まだ元気なんですけどね」と苦笑い。大の野球好きという祖父からのビックリエールに「しっかり頑張って期待に応えたい」と口元を引き締めた。

 今日9日から新人合同自主トレがスタートする。「動けることをアピールして、1軍に少しでも近づけるように、成長できる1年にしたい」と誓った将来の主砲候補。全力で筒香の背中を追いかける。【佐竹実】