上原イズムの継承者が、剛腕ぶりを見せた。楽天ドラフト4位の菅原秀投手(22=大体大)が新人合同自主トレ第1クール2日目の10日、ブルペン入りした。「とにかく一番乗りで入りたかった」と同9位のJX-ENEOS高梨雄平投手(24)と一番乗り。立ち投げの状態で、直球のみ20球を放り込んだ。

 大体大時代、OBのカブス上原浩治もつけた背番号「19」を背負っていた。「正直なところ、つける時は軽い気持ちがあった。でもテレビで上原さんの特集を見て意識は変わった。登板後にすぐさまケアしたりする姿を見て、ギリギリの世界で勝負しているんだと感じた。すごい人の背番号なんだと身に染みました」。心の支えとなっているユニホームは、入寮時に持参した。

 今月中に開催される大体大野球部OBの集いで、初対面する。「今、習得しているスプリットのことをもちろん聞きたい。それに、自主トレも一緒にお願いしたいと思っています」と貪欲に吸収する構えだ。小学6年まで続けていたサッカーが大好きで、幼少期はJリーガーになることを夢見ていた。「けがして始めた野球ですけど、今は本当に投げることが好きなので」と目標の開幕1軍入りを目指して、腕を振り続ける。【栗田尚樹】