酉(とり)年だけに…飛ばさせない!? 沖縄で自主トレを進めている阪神岩貞祐太投手(25)が「ノーアーチ宣言」だ。酉年にかけた決意を聞かれ、答えたのは「今年は飛ばされないように。満塁ホームランとか打たれているので」。機転を利かせた回答で周囲を笑わせたが、岩貞の目は真剣そのものだった。

 昨季は開幕から先発ローテーションに抜てきされ、6試合連続で被本塁打ゼロの好スタート。ところが、5月14日のDeNA戦で筒香に本塁打を浴びると、6月の交流戦では西武メヒア、ソフトバンク城所、7月には中日福田に満塁弾を浴びた。本格派の宿命とはいえ、試合が一瞬でひっくり返る1発の怖さを知った。

 キャンプでは第3クール、2月13日のDeNA戦(宜野座)が今季のチーム初対外試合となる予定。筒香も出場する可能性はある。「投げさせてもらえるようにしっかりとアピールしてから」と前置きした岩貞だが、「チームが勝つためにも抑えないといけない」と対戦に意欲を見せた。

 昨年は6、7月と2カ月間勝てなかった。1シーズン乗り切るスタミナをつけるため、今オフは筋力トレーニングなどパワーアップを目指してきた。球威をアップさせることは、被弾防止にもつながるはず。この日も30メートルダッシュやシャトルラン、ノックの捕球に汗を流すなど下半身を重点強化。投げることに関してはキャッチボールだけだったが、今日18日から傾斜を使った投球をスタートさせ、2月1日には全力投球ができる段階まで仕上げる。